ロボット開発環境準備 その1(PC環境編)

環境

  • パソコン(Windows10)
  • Raspberry Pi 4 (2GBモデル)
    • ※RaspberryPiのセットアップは次回解説します。

 

資材の入手

AdeeptDarkPaw マニュアル、サンプルコード

マニュアル、サンプルコードを入手するために、以下のサイトからZIP Resourcesをダウンロードする。
Adeept DarkPaw Spider Robot Kit for RPi - Adeept Learn

f:id:da-yamax:20200429191217p:plain
ZIP Resourcesをダウンロードする
 

ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、マニュアル(Manual_Adeept_DarkPaw-V2.1.pdf)とサンプルソースコードが格納されている。

Adeept_DarkPaw-V2.1$ ls
Circuit-Schematic-Adeept_Robot-HAT.pdf
Manual_Adeept_DarkPaw-V2.1.pdf
ReadMe.txt
code
datasheet


Python環境の準備

ダウンロード

下記サイトからPython3.7.7をダウンロードします。
www.python.org

f:id:da-yamax:20200501085433p:plain
Windows x86-64 executable installerをダウンロードする

インストール

ダウンロードしたpython-3.7.7-amd64.exeをクリックしてpythonをインストールします。
コマンドプロンプト等から実行できるように、「Add Python 3.7 to PATH」にチェックを入れてからインストールを実施します。

f:id:da-yamax:20200501085708p:plain
「Add Python3.7 to PATH」にチェックを入れて InstallNowをクリックする


必要なライブラリをインストールする

Adeept DarkPawでは画像処理にOpenCV、通信処理にzmqなどライブラリを利用しているため、インストールしていきます。

OpenCVのダウンロード

下記サイトから「opencv_python‑4.2.0‑cp37‑cp37m‑win_amd64.whl」をダウンロードします。
www.lfd.uci.edu

f:id:da-yamax:20200501090057p:plain
opencv_python‑4.2.0‑cp37‑cp37m‑win_amd64.whl」をダウンロードする

コマンドプロンプトを管理者権限で起動

Windowsメニューからコマンドプロンプトを右クリックして管理者権限で起動します。

f:id:da-yamax:20200501090225p:plain
コマンドプロンプトを管理者権限で起動

ライブラリ等のインストール
## OpenCVをダウンロードしたフォルダへ移動
> cd c:\Users\yamada\Downloads

## zmqなどをインストール
>pip3 install numpy zmq pybase64

## OpenCVをインストール
>pip3 install opencv_python-4.2.0-cp37-cp37m-win_amd64.whl
GUIの起動確認

フォルダのGUI.pyをダブルクリックして、以下の画面が起動したらPCのセットアップ完了です。

f:id:da-yamax:20200429225433p:plain
Adeeptコントロールアプリケーション

開発環境について

ソースコード編集用のエディタ

今後pythonのプログラミングを実施していくことになるため、ソースコードを編集する環境が必要となります。
VSCodeはLinuxとの連携も容易で、プラグインを入れることでRaspberryPiのソースコードを直接編集することも可能なため、おすすめです。
qiita.com

qiita.com

RaspberryPiへの接続環境

WindowsからRaspberryPiへリモートで接続する際にSSHを利用します。
SSH接続環境としては「Windows Subsystem for Linux(WSL)」が便利です。
WSLのインストールは以下が参考になります。
docs.microsoft.com

まとめ

今回はロボットを作成するための前準備として、PCに必要なソフトウェアをインストールしました。
次回はRaspberryPiのセットアップを実施していきたいと思います。